あなたは「アンティークな色」と言うと、どんな色を思い浮かべますか?
「アンティークカラー」については、はっきりとした定義はありません。ですが、例えば昔のモノクロ写真は、劣化すると褪せたセピアカラーになりますよね。私たちはそのような「時代の経過と共にくすみがかった色味」に、アンティーク感や懐かしさを感じるのかもしれません。
カルトナージュでアンティークの雰囲気を出したいとき、ベージュはおすすめの色です。ヨーロッパのアンティークファブリックとして愛されるトワルドジュイの生地を見ても、落ち着いたベージュカラーをベースにした生地が多くみられます。世代を超えて、親しまれている色味ですよね。
どこか懐かしくも、洗練されていて上品なベージュカラーをメインにした、アンティークスタイルの作品をご紹介します。
カルトナージュで作るクラシカルボックス
小さくてもオシャレに使えるティッシュボックス&茶箱
まずは、どんなスペースにも飾れるミニティッシュボックスです。ロマンティックな雰囲気が素敵ですね。スキバルの蓋に、光沢感のあるホワイトのタッセルが高級感を高めています。
このように、ベージュ系のカラーで色味を限定すると、穏やかで優しい雰囲気の作品に仕上がります。女の子や小鳥の描かれたプリント生地も、物語性を感じさせます。
蓋を開けると、内側はこのようにシンプルな無地の生地が使われています。中は装飾せず、使い勝手が重視されています。
サイズは正方形のポケットティッシュほどなので、ちょっとした場所に置くだけでお部屋の可愛いアクセントになりますよ♪
ティッシュボックスには、お揃いの茶箱もあります。こちらの茶箱は「インテリア茶箱」と呼ばれます。インテリア茶箱とは「装飾を施したインテリアになる茶箱」のことです。
茶箱にはタッセルをいくつも取り付けて、オシャレでより華やかな作品に仕上げています。容量も十分で、インテリアとしても目を引きますね。カルトナージュのたしかな技術があれば、魅せる収納アイテムがこんなにも美しく作れます。
あなたは知ってる?本格派フランス工芸の「ラ・マレット・ダンタン」
レトロでエレガントな風格が漂っていますね。フタに取り付けられたハンドル金具が、リッチさを際立てています。こちらは「ラ・マレット・ダンタン」というバッグ型のボックスです。フランス語で、訳すと「昔懐かしい手提げカバン」という意味です。
ラ・マレット・ダンタンは、本場フランスのカルトナージュ作家であるナディーヌ氏によって、考案されました。裁縫箱のようなおもちゃ箱のようなトランクで、中に仕切りがあるので色んな用途に使いやすいのもポイントです。
毎日に華やぎを♪アンティーク風カルトナージュ作品集
主張しないベージュカラーは、どんな色とも相性抜群。穏やかでありながら、美しく映える作品をピックアップしました。
ゆったりとリラックスムードなマガジンラック
こちらはバッグタイプのマガジンラックです。LunaPiena(ルナピエナ)では、サンプルを見た人は作りたくなってしまう作品なんだそうです。
全面に花柄が使われていますが、「ベージュ×ブルー」の組み合わせで気取らず上品です。
とっても軽いのに丈夫で、容量もたっぷり。雑誌以外にも作りかけの作品を入れたり、スリッパをしまって置いておくだけで絵になりますね。
憧れの猫脚アイテムをカルトナージュで
高級ファブリック、ジェニファーテイラーを座面に使ったイタリア製の猫脚スツールです。本格的なインテリアで、本当に手作り?と思ってしまいますよね。縁取りのブレードと角にあしらわれたボンボンタッセルでドレスアップしています。
リビングやダイニングでちょっと腰を掛けたり、ドレッサー用としても良いですね。お部屋でプリンセスな気分が味わえます。
こちらの作品は、布を留めるのに”タッカー”と呼ばれる木材に打てる大きめのホッチキスを使います。こんなに本格的な作品ですが、なんと1DAYレッスンで作れるというのも驚きです!
レターケースで中世ヨーロッパに思いを馳せて
明るめのローズカラーが映えるレターケースは、色合いといい曲線といい、フレンチシックでフェミニンです。お部屋を可憐に彩ってくれますね。
ハガキより大きめの封筒も入るサイズ感なので、手紙やDMをさっとしまえます。高さもあってしっかりしているので、散らばりがちなリモコンのスタンドとしても活躍しますよ。
こちらの作品のように、ベージュの色味は、はっきりとした色を調和してくれる役割があります。
ご紹介した作品で使われているベージュカラーの生地は、柄こそさまざまですが、どれも洗練されていて、飽きが来ないのも特徴のひとつです。甘さをほどよくそぎ落としてくれて、作品に洒落た雰囲気を与えてくれます。
本格的な作品を作るには、サロンでのレッスンが1番です♪貼り付け方やブレードや金具などのちょっとした違いで、仕上がりに差が生まれます。細かなテクニックについても、レッスンの中で教わることができますよ。
あなたもカルトナージュ教室で、品よく華やかで、どこか余裕も感じられるアンティークな作品を作ってみてくださいね♪