こちらに置かれた紫のボックス。「なんの箱だろう?」と思いますよね。
中央の赤いリボンをつまむと…?
「わぁ」っとビックリ!隠し扉が開くように、階段状になったボックスが現れます。
ワインカラーを基調とした内側の生地に対して、華やかなローズボーダーがアンティーク感たっぷりで雰囲気がありますね。
こちらの箱は「アコーディオンボックス」や「マジックボックス」と言われたり、「ボワットアコーディオン」と呼ばれています。
カルトナージュをされる方は、この不思議な仕組みがあるように思える箱を、1度は見たことがあるでしょうか。
ボワットアコーディオンは、かぶせ蓋を開くと、段差のついたボックスが現れる仕組みになっています。複雑なように見えますが、カルトナージュの定番技法を用いて作ります。
基本の形が作れるようになると、箱の形や段数を変えて作ることもできるようになります。
今回は、しかけ絵本のような工夫が面白い「ボワットアコーディオン」をご紹介します♪
ボワットアコーディオンのきほんの形
ころころと、キューブ状の四角い見た目がかわいらしいですね。「中身は何だろう?」と、早くリボンを解いてみたくなります。
開くと外とは全く違った絵柄がステキです。銘仙風の柄でレトロモダンに、シノワズリな生地でクラシカルに。ボワットアコーディオンは、外と内でギャップが生まれるのも魅力のひとつです。
作りながら「どうやったら、あっと言わせられるだろう?」なんて考える楽しさがあります。
こちらのような2段タイプの作品は、カルトナージュが初めての方にもオススメです。布貼りには丁寧な作業が求められますが、構造自体はシンプルなため、順を追って組み立てていくと形になります。
こちらの作品のレッスンには、カルトナージュをはじめたての生徒さんも参加されていたそうですよ。「達成感がある!」と、出来栄えに手ごたえを感じられたようです。
小さく大きく、しかくくまるく。メタモルフォーゼするユニークな形
ボワットアコーディオンは、他にもいろんなタイプがあります。わくわくする世界を覗いてみましょう♪
段をプラスして収納力を高める
寒色をメインにしたエレガントなボックスです。シャポースタイルのフタに付いた、タッセルやリボンがポイントになっていて可愛いですね。
パッと開けると、らせん階段のようになった3段のボックスが登場します。優しい色合いの中に、ターコイズカラーが映えてアクセントになっています。ストライプ柄を取り入れながらも、外側面と底面で同じ生地を使っているので統一感があります。
フタは取り外せるタイプになっているので、色違いやチャーム違いのフタを作って入れ替えて楽しめます。
それぞれの棚に、アクセサリーを入れたりリップをしまったり、いつも使うアイテムを分類して置いておくのにもいいですね。段数を増やすと、インテリア小物としての収納力もアップします!
円柱タイプはかわいいのにスタイリッシュ
マカロンのような、ころんとした蓋がかわいい♪
こちらは円柱型のボワットアコーディオンです。色味は揃えながらも、段ごとに柄を変えていて遊び心がある見た目に。内側はグレーのスウェード素材なので、派手過ぎずフェミニンな印象にまとまっています。
外側面は、開けると背中合わせになっていて、開け閉めもスムーズです。シュッとした細身の形なので、小さなスペースにも飾れます。お花やお菓子をディスプレイすれば、テーブルコーディネートの主役にもなりますね。
工夫次第でよりかわいく、使いやすく
ちょこんと乗った白うさぎの刺繍に、キュンとしてしまいそうなボワットアコーディオンです。ギンガムチェックで包まれたボックスには、ガーリーな要素が詰まっています。
トントントンと、うさぎが駆け降りたあとには、ティーポットやさくらんぼなどメルヘンな目印が顔をのぞかせます。
このように、外側で柄の入った生地を使った場合、底面はシンプルに抑えると可愛い要素は残しつつ、すっきりと甘すぎない仕上がりになります。
こちらのサロンでおすすめしているのが、このようにぐるっと1回転して飾る方法です。
段差が互い違いになって、4つの面それぞれに小物が置けるようになります。どの方向からも取り出しやすいので、スティックシュガーやミルクポーションを置いたりして、おもてなしの場でも活躍間違いなし!です。
ゲストの方からも「これってどうなってるの?」と注目を集めそうですね。
ボワットアコーディオンは、多用途に使えて、そのまま飾っても広げて飾っても絵になるカルトナージュ作品です。アクセサリー作家さんからは、販売時のディスプレイとして使いたいと人気だそうですよ♪
サロンによって1日で完成できる体験レッスンを開催していたり、自宅に居ながらキットを使って参加できるリモートレッスンもあります。夏の間は、お子さまの自由研究にもオススメです。
基本形をおさえた方は、応用編にもチャレンジ。段階を踏んでレベルアップしていけます。秋冬に向けて、シックな色や起毛の生地を使ってみるのも良いですね。
「サロン作品をもっと見たい!」、「実際に作ってみたい!」と興味を持たれた方は、こちらからぜひ各教室にアクセスしてみてください♪