第6回「嬉しかった一言」

レッスンにいらしてくださる生徒さんには、いつも優しい言葉をかけていただいて、お教室をやっていてよかった感じる毎日ですので、嬉しい言葉ばかりいただいています。

008ただその言葉をここに書くと自画自賛になってしまうので割愛して(笑)・・・・。

まずは、カルトナージュを通していただいた素敵な言葉を2つご紹介したいと思います。

叔母のご友人へのお見舞いにと箱を頼まれて作成したことがあります。
後日、その方から丁寧なメールをいただきました。

「毎日たくさんの薬を飲まなくてはいけなくてとても辛いのだけれど、素敵な箱に薬を入れているので、それを見るだけでとても元気が出てきます。頑張って薬を飲んで、箱がボロボロになってしまうくらい、長生きするから、また新しい箱を作ってくださいね。」

こんな内容でした。感激で涙が出ました。
私こそ元気をいただけた忘れられないお手紙です。

そしてもうひとつ。
これは長年カルトナージュに通ってくださる生徒さまのお話です。

あの東日本大震災の日、我が家ではいつも通りレッスンがあり、震災が起きたのは、皆様をお見送りして少し経ったときでした。

その日、車で千葉からいらしてくださっていた生徒様。

もちろんお帰りになるのも大変で、渋滞で帰宅されたのは深夜過ぎ。
そしてお宅の辺りも水道がとまったり液状化が起こったりと、大変な思いをされていることがわかりました。

002私にできることを真剣に考えました。
言葉で励ますのは、簡単ですが、私にしかできないことを考えに考えて、彼女の大好きなモチーフの刺繍をさしたソーイングバッグを作ってお送りしました。

「少し落ち込んでいたけれど、これを見て前に進む元気が出ました。」という丁寧なお手紙をいただきました。本当にホッとしました。

あの大変な頃に、呑気にカルトナージュをやるということ疑問を感じないわけではありませんでしたが、その後、有名な先生が、こんな時代だからこそ、癒しになる手工芸はなくならないと思うわ。とおっしゃられたことで、私のその思いは確信に変わりました。

そして私が嬉しいなと思うこと。
実は、「ブログ読んでます!」と、今はもうお教室に通われていない生徒さんに久しぶりに会って言っていただくことなのです。

いろいろなご事情でお休みされたり、卒業されて上のコースに通われたり。
いつの間にか会えなくなってしまう生徒さんもいらっしゃいます。
それでも何かを共有できているということが私の幸せ。

ずっと通いたい。永久会員にしてくださいって言ってくださるだけで私は本当に幸せです。

無理強いはしませんが(笑) 、我が家の門をたたいてくださった生徒さんは、みんな私の中では永久に大事な生徒さんです。

このテーマを考えながら、色々な方のお顔を思い出しています。
どこかで読んでくださっていたらいいな。


■コラム執筆者のプロフィール

新百合ヶ丘のカルトナージュ教室「Perles de sucre」。
2003年よりカルトナージュを本格的に学び、2007年教室を開校。
「お菓子も楽しめるカルトナージュ教室」というコンセプトが話題となっている今注目の教室。
カルトナージュのレッスン後には手作りのお菓子でおもてなしをしている。
ホビーラホビーレ手作りアワード2011では金賞を受賞。

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