第6回「嬉しかった一言」

福岡市でカルトナージュ工房Atelier L’arbre(アトリエ ラルブル)を主宰しておりますKotoriです。

カルトナージュを習い始めたころは、どんな風に布を組み合わせたらよいか、ぜんぜんわからなくて迷ってばかり…無地のカラーリネンに花柄を合わせるというような無難な組み合わせばかりで作っていました。

それでも、広岡ちはる先生の本に掲載されている作品やお教室のみなさんが製作されている作品など、たくさんの作品を見たり、先生に布選びをアドバイスしていただいたりしているうちに、どんな組み合わせが素敵か、なんとなくですが次第にわかってきました。

第6回そうなると手芸屋さんに行っても、この布とこの布を合わせたら、こんな作品になるだろうな!と想像できるようになってきて、だんだん布合わせが楽しくなりました。柄on柄というような冒険をしてみたり、さらにはパッチワークのようにひとつの作品に4~5種類のリバティを組み合わせてみたり…

そんな試行錯誤を繰り返しているうちに、一緒にお教室に通っていたMさんから

「Kotoriさんの作品にはKotoriさんらしいスタイルがあるね!」と言われました。

それがすごく新鮮で嬉しかった!と同時に「私はこれが好き!」というキーワードの元に集まってきた布たちはみんな、それぞれぜんぜん違うのに、作品になるとどこか「私らしさ」が滲み出るのかなぁ?と思いました。

Mさんのその言葉は「私のスタイル」というものを意識するきっかけになり、「自分の好き」という気持ちを大事に作品を作っていこうという出発点でもあったように思います。

今でも、自分らしさを一言で表現することはできないけれど、自分の中には漠然とこんな感じが自分のスタイルというのがあります。それは毎年少しづつ変化してきてはいますが、作品を作っていく上で最も大事にしたいことのひとつです。

お教室でも、おひとりおひとりにその方の「スタイル」があるなぁと感じます。
そんなみなさんの個性を大切にして、これからもおひとりおひとりがご自分の完成した作品をご覧になった時に思わず笑顔になるような作品作りのお手伝いをさせていただきたいと思っています。

お教室のみなさまからは「先生とカルトナージュに出会えて良かった!」「いつも素敵な作品と癒しの時間をありがとう」など…とびきり嬉しいお言葉をいただくことがあります。

お教室のみなさまからのそんなお言葉は次のレッスンをもっと楽しく充実させていこう!というエネルギーになります。私が今こうしてお教室を続けていけるのも、みなさまとの素敵な出会いがあったからこそです!本当にありがとうございます!

私のカルトナージュ作品の製作過程や完成画像も下記のブログでご紹介しています。
ご興味ある方は是非一度遊びにいらしてください。⇒ http://atelierkotori.blog17.fc2.com/

次回は「カルトナージュの魅力」についてのコラムです。
どうぞお楽しみに!


■コラム執筆者のプロフィール

kotori。福岡市のカルトナージュ教室「アトリエ ラルブル(Atelier L'arbre)」を主宰。
2005年~2010年まで広岡ちはる氏に師事し、カルトナージュの基礎から応用まで幅広く学ぶ。
2010年よりアトリエラルブルを主宰。少人数制サロン形式の丁寧なレッスンが人気。
2014年に博多阪急で展示会を開催し好評を博す。
手づくり実用書の出版社ブティック社の書籍におよそ120点の作品を提供するなど、福岡で注目を集める教室。

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