第2回「サロン開講に至るまで」

カルトナージュのお勉強は、実際やってみると本当に楽しくて、毎回大好きな「トワルドジュイ」を使っての作品が増えていき、ワクワクしながらレッスンをこなしていきました。

初級・中級・上級と超スピードで修了し、当初は「この素敵なカルトナージュを多くの方に知ってもらい、同じ趣味を共有する者同士、楽しい時間が持てたら嬉しいなぁ。」と漠然と思う反面、でも私にはアンティーク家具のお仕事もあるし、どうしましょう。。。とスムーズには決められなかったのでした。

写真 2はじめは考えもしなかった教室の開講というものが、だんだんと現実味を帯びてきて、そこにはやはり主人の理解も不可欠でした!

嬉しいことに、アンティーク家具店の2階がタイミング良く空いたから、そこを使ってもいいよと嬉しいお言葉。ラッキーにも使用させてもらえる事になり本当に感謝でございます!

開講にあたっては材料集めが結構大変で。。。カルトナージュは生地だけではなく、金具やタッセル・ブレードといった細々した装飾品たちも立派な主役です!
むしろこれがなければ間が抜けた印象にもなり兼ねないです。

これらを揃えたりするのが、まぁ大変なこと!パソコンで装飾品探しに没頭致しました~今でもかなぁ~これからもでしょう。

わたくしは、独自での教室運営を選択しましたので、全てオリジナルの作品を展開していかねばならず、なおかつ、自分が感じるプラスの技術はどんどん組み込みながら、習った技術を逸脱してはならないということをモットーとしています。

写真 1これからサロンを開講される方々へは、しっかり技術を身につけて頂きたいという責任感ですね。

まだ、開講から1年経っていないにも関わらず、お陰さまで約70名という多くの会員様に恵まれ、本当に感謝いたします。

とはいえ、まだまだ自分も技術向上の途中だと自覚し、もっと質の良いレッスンを提供できないかを日々模索しております…

自分自身は、「トワルドジュイ」が大好きでも、好みは三者三様。個性はそれぞれに違いますので、わたくしがやりたかった「個性」を引き出していただくという事も、最近では徐々にいい感じに定着してきたように思います。

アトリエレビオーサで、以前の私のように、超特急で卒業を迎えようとされる会員様も、いよいよいらっしゃるようになり、益々楽しさと責任が倍増しているこの頃です。

続き…


■コラム執筆者のプロフィール

大阪・福島にて、カルトナージュサロン「アトリエレビオーサ」を主宰。
1900年前後のイギリス・フランスから直輸入したアンティーク家具の専門店の運営も手掛ける。

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