長く愛せる!丈夫で味のあるレザーを使ったカルトナージュ


先月は、スキバルテックスを使ったレザー風作品をご紹介しました。

そこで今月は、本革やフェイクレザーを使用したカルトナージュの特集です!

レザー作品の特長、カルトナージュに適した革の性質など、詳しく解説します。
もちろん、作品のご紹介もたくさんさせていただきました。
是非参考にしてみてください。

レザーを使ったカルトナージュ作品の特長

レザーを用いたカルトナージュ作品は、高級感耐久性があるのが特長です。

Salon de Tisane
Salon de Tisane

何といっても、この高級感がポイント。
布のみ使用した作品とは違った深みを感じることができます。

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C’est Mignon

カルトナージュにおいては、レザー素材にこういった凹凸で模様をつける「エンボス加工」を施して使うのが特に人気です。
オリジナルのエンボス加工を施すだけで、一気にクオリティが上がりますよね。

布地のみを使用したカルトナージュ作品は、オリジナリティと手作りの温もりが感じられるのが特長です。
いっぽうレザーを使用した作品は、既製品のような仕上がりのよさが感じられます。

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Atelier BonRivage

また、布地とレザーを組み合わせた作品であれば、どちらの良さも取り入れることが可能に。
お好みでアレンジしてみてください。

どんな革がカルトナージュに適しているの?

カルトナージュには、薄手で柔らかいレザー素材が適しています。

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よくある1.0mmや1.5mm厚の本革ですと、カルトナージュにはやや厚すぎます。
あらかじめ薄くなっている素材を使用するか、漉いて厚みを調整しましょう。
レザー専門店であれば、希望の厚さに漉いてくれるお店も存在します。相談してみてください。

フェイクレザーを使用するのもおすすめです。
最近のフェイクレザーは、本革と遜色のない見た目をしている、クオリティの高いものが多くなっています。
本革と違い耐水性もありますので、水に濡れる可能性のあるバッグやスマホケースには、フェイクレザーの方がおすすめです。

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Artexture

また、硬いレザーも貼り付けた時に反り返ってしまったり、角がうまく曲がらなかったりとカルトナージュには適していません。
布のような柔らかさのあるものを探してみてください。

できるだけ、実店舗で実際に手に取って選ぶのがおすすめです。通信販売で購入する場合、画像や動画で硬さのわかるものをチョイスしましょう。

レザーを使ったカルトナージュ作品集

ここからは、レザーを使用した素敵なカルトナージュ作品をいくつかご紹介します。デザインの参考になさってください♪

レザー作品1番人気はスマホケース

バッグ風のお洒落なケース

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C’est Mignon

カルトナージュのレザー作品の中で一番人気は、スマートフォンケースです。

毎日手にするスマートフォン。本革を使用すると、徐々に馴染み、使うほどに味が出てきます。
フェイクレザーを使用する場合、革のエイジングを楽しむことはできませんが、耐水性に優れた作品にすることが可能です。

写真の作品は、レザーに模様をつけ、まるでマトラッセバッグのようなデザインに。
とっても可愛らしいですね。

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表側がシンプルな分、内側にはこんな風に柄物の布地を組み合わせて。
レザーのピンクベージュと近い色味で、調和がよくとれていますね。

内側に使う布地次第で、作品全体の印象が大きく変わってきます。好きな絵柄を組み合わせて楽しんでみてください。

リバティ×レザーの異素材ミックス

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cartonnage&tassel HEART

こちらは、リバティの布地とレザーを組み合わせた作品です。

リバティの彩度の高さに合わせ、レザーも鮮やかな色味のものを選んで作られていますね。
布地とレザーの異素材ミックスだからこそ、色合わせは特に重要です。
どちらかが浮いてしまうことのないよう、じっくり選んでみてください。

レザーは耐久性に優れているため、布地の作品と比べると、長いお付き合いになることもしばしば。
ゆっくりじっくり選ぶ価値のある素材なのです。

持ち運び小物がレザー作品の定番

大胆なのにやりすぎ感なし!ハイセンスな星型モチーフ

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C’est Mignon

星型に切り取られたデザインが特徴的な手帳カバーです。
絵柄を型押しするのではなく、形で表現しているハイセンスな作品ですね。

また極小のスタッズが、さりげないながらに重要なアクセントとなっています。
大きいスタッズを使用するとやりすぎ感が出てしまいますので、このように小さいものを使用するのがセンスよく仕上げるコツです。

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内側には、表地のモチーフに合わせて、星柄の布地をふんだんに。
手帳を入れるとほぼ見えなくなる部分ですが、見えない部分の絵柄もこだわって選ぶと、作品としての質が上がりますね。

長く愛したくなるパス・IDケース

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カルトナージュ教室 ラフィネ

続いてご紹介するのは、レザーの中でも定番人気となっているオレンジカラーを使用したパスケースです。
シボ(天然のシワ)が入った味のある柔らかいレザーに、エンボス加工でイニシャルをプラスし、オリジナリティ満点に。

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裏側は、カードが見えるデザインに。

昨今交通系ICはスマートフォンのアプリ化が進んできていますので、ICカードを使用する機会は徐々に減ってきています。
ですがこのデザインなら、ご勤務先やお子さんの学校のIDカード入れにも使用することができますね。

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内側には、やさしい花柄の布地を。
あえて内側にはオレンジを持ってこず、濃い色味をベースに仕上げて落ち着きを演出しています。

薄手で使いやすいパスケース

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cartonnage&tassel HEART

パスケースはできるだけ薄く邪魔にならないものがいい!」という方も、多いのではないでしょうか。
交通系ICや電子マネーを1枚だけ入れておき、鞄から取り出しやすい位置につけておく。
そんな用途には、こちらのパスケースがおすすめです。

大変薄い本革を使用していますので、厚みで困ることがありません。ポケットにもすっと忍ばせられる設計です。
背面のリバティ生地と、ベロアのリボンが華やかですね。
カードを入れた際は、リバティが縁取りのようにさりげなくのぞきます。

レザーのインテリア雑貨は大小様々にアレンジ可

ラグジュアリー感たっぷりのアクセサリートレイ

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Artexture

持ち運び小物だけでなく、インテリア雑貨にもレザーを使ってみましょう。

高級感のあるアクセサリートレイをご紹介します。
深いピンクのフレンチレザーの魅力が存分に発揮されている作品ですね。内側に使用されたベロア生地もよくマッチしています。

既製品で本革のアクセサリートレイを購入しようとすると大変お高く、またこういった機能性を兼ね備えたものはなかなか手に入らないかもしれません。
欲しいものを自分好みに設計し、既製品よりもお得な費用で手にすることができる。
カルトナージュのよさを最大限に活かした作品です。

レザーを入れることで柄×柄の組み合わせにまとまりが

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cartonnage&tassel HEART

最後にご紹介するのは、レザーと布地を組み合わせて作ったペン立てです。

レザー・ダマスク柄・ドット柄にブレード。一見すると忙しいような組み合わせですが、まったくごちゃごちゃとした印象はなく、綺麗にまとまっています。
やはりこちらも、色合わせの巧みさから生まれた統一感でしょう。

布地だけだと少し散らかった印象になってしまったかもしれません。あえて異素材のレザーを入れることで、目のいくポイントを絞ることができ、よい中和作用が生まれています。

ペン立てはもちろん、カトラリーケースとしても活用できそうなデザインですね。

参考になりましたでしょうか?レザー作品は本当に丈夫で長く使用できます。
長く愛せる、お気に入りの1品を作ってみてください。