皆さん、「スキバルテックス」というものをご存知でしょうか?
何だか、新しくて難しいIT用語か何かかしら……と感じてしまう響きですよね。
スキバルテックスは、カルトナージュにぴったりの紙素材です!
既にカルトナージュを長く楽しんでいる方の中には、使ったことがある方が多いかもしれませんね。
今回は、スキバルテックスの魅力をお伝えします!
スキバルテックスとは?
スキバルはレザー調の紙素材
スキバルテックスとは、型押しが施された高級感のある紙製クロスです。
レザー調の模様が主となっており、そのテクスチャーはとかげ調、シボ、エピ、石目調など様々。
スキバルテックスの豊かな風合いをカルトナージュに使用することで、作品がぐっと引き締まります。
作品の角の部分をきっちりまっすぐにすることができ、その仕上がりの美しさも魅力のひとつです。
印刷ではなく型押しで模様をつけているため、表面は凹凸があります。
特にこういった目の細かい型押し模様のスキバルは、作品へのメイン使用・縁などへの部分使用ともに大人気です。
紙なのに撥水性がある!
スキバルは、撥水性があるのも嬉しいポイントです。
この性質を活かして、引き出しの内側や箱の縁・底部分、バッグやスマホケースなどによく使用されます。
ただし、完璧な撥水ではないので、濡れてしまった際はさっと拭き取ると長持ちしますよ。
スキバルは角の処理が使い方のポイント
スキバルテックスを使用する際は、角を綺麗に仕上げるよう意識しましょう。
貼り付けの際、丁寧に空気を抜くのが大切です。
一度折り目がついてしまうと元には戻せないため、計画的にサイズの目印をつけて折り目をつけていきましょう。
また、両面テープではなく接着剤を使用する場合は、乾かしている間に反り返りやすくなります。重しを乗せてしっかりと形状を固定すれば大丈夫です。
スキバルは紙ですが厚みがあり少し硬いため、やわらかな布地とは適切な処理方法が異なります。
厚みを踏まえた上手な処理方法は、カルトナージュサロンの先生にレクチャーしてもらいましょう!
スキバルテックスを使ったカルトナージュ作品
ここからは、スキバルテックスを使用した作品例をご紹介します。是非参考にしてみてください!
全面レザー調のトランク&内側にスキバルを使用したボックス
まずご紹介するのはこちらの2点。
写真左側は、スキバルを外側に全面張りしたトランクです。
本当にレザーのよう!アンティーク調の持ち手との相性が抜群ですね。
スキバルは、このように直線的なデザインの箱に非常に適しています。
写真右側は、内側にスキバルを使用したボックスです。
日常使いのボックスが、ワンランクアップ。高級感とカジュアル感を兼ね備えていますので、スキバルは作品に、作品はインテリアに自然に馴染みます。
エッジへのポイント使いが人気
続いてご紹介するのは、友禅をメインとした素敵な箱。
友禅の華やかながら落ち着きある大人な雰囲気を、黒のスキバルが引き締めて際立たせてくれています。
想像してみてください。もしこのボックスの縁を淡い色で仕上げたら、少しぼやけた印象になるような気がしませんか?
友禅の絵柄の線が黒ですので、その色に合わせたことで統一感が生まれ、絵柄を強調してくれている素敵な色合わせです。
スキバルテックスは、非常に多くの色柄が販売されています。作品に合わせて選べる選択肢の広さが、多くの方に愛される理由のひとつです。
外はスキバル&内側は布地のカードケース
こちらは、異素材同士を上手にミックスしたカードケースです。
外側は、シボが入り柔らかい風合いのスキバルで。光沢のある2色のブレードがアクセントとなり素敵ですね。
特徴のあるもの同士を組み合わせるのは難しいですが、やりすぎずポイントだけにすることで、センスのよい作品を生み出すことができます。
そして内側は、このようにマルチな色・素材のミックスとなっています!
外側の見た目からは、このように可愛らしい内側だとは想像がつかないですよね。
ピンクと水色が絶妙なバランスで配置され、ナチュラルなリネン素材が間をとってうまく中和してくれています。
このように好きなものを上手にたくさん詰め込んで、外側と内側のギャップを楽しんでみてはいかがでしょう。
エンボス加工を施したティッシュボックス
花柄のカラシ色と相性のよい、ブラウンのスキバルを使用したティッシュボックスです。
よく見ると、花柄にも少しブラウンが入っています。
絵柄の一部に使われている色を使用すると、全体に統一感が出ます。色合わせの基本と言えますね。
スキバル部分には、リボン柄のエンボス加工が施されています。
一工夫するだけで、作品のクオリティがぐっとあがりますよね。
先ほどの作品は、イエローとブラウンの組み合わせでした。
同様に、ピンク貴重の絵柄の布地に、こちらのスキバルを合わせてみるのはいかがでしょう。
鮮やかですが落ち着きも感じられるピンク、アクセントとして用いるのにぴったりです。
先ほどのティッシュケース同様、柄物の布地と合わせてバイカラーにしたスマホケースへの使用も人気があります。
スキバルテックスを上手に使って、利便性ばっちりで高級感ある作品を作ってみてください♪