第3回「Tildaの世界」

新浦安カルトナージュ教室Rêve et Rêve(レーブ・エ・レーブ)を主宰しております吉原玲奈です。

前回に続き、今回も私の好きな生地をご紹介します。
今回は、スウェーデンのファブリックブランドTilda(ティルダ)の生地についてのおはなしです。
Tildaは、お花や小鳥などをモチーフにしたデザインと優しい色味が魅力的な生地ですが、生地の程よい厚みや張りは、カルトナージュにとても向いています。

Tildaでは、年に何回も新しいコレクションが発表されますが、毎回どんなデザインがあるのだろうと楽しみです。Tildaのコレクションには、毎回ストーリーがあり、生地にはそれぞれ名前がつけられています。

2018年春コレクション「Lemon Tree」は、暖かな朝、レモンの木の下でいただく朝食の時間をイメージ。春の木漏れ日を浴びながらいただく朝食……幸せな気分になります。

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2018年夏コレクション「Sunkiss」は、輝くターコイズブルーの水、美しい花々やカラフルなサンゴ、水面を駆け抜ける風に揺れるアネモネからインスパイアされたコレクション。想像しただけで、大きく息を吸い込みたくなります。

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私がTildaの生地をよく使うようになったきっかけは、Tilda Japan主催のコンテストで私の作品が入賞したことでした。そのご縁で、Tildaの直営店でワークショプを担当させていただくようになりましたが、ワークショップの作品作りを通して、Tildaの生地の魅力をますます感じられるようになりました。

カルトナージュ作品を作るにあたって、生地合わせは悩ましくも楽しいものですが、Tilda以外の生地を使えないワークショプでは、Tildaの生地を何種類か合わせて使う必要がありました。
お部屋のインテリアもお洋服もシンプルなものが好きな私にとって、柄物同士の合わせはなかなか難しいと感じていましたが、作品をたくさん作っていくにつれて、Tildaの場合はあまり悩まずにできてしまうようになりました。

それは、Tildaでは、特に同じコレクションの中では色味が統一されているからでもありますし、違うコレクション同士でも同じブランド故のテイストの統一感があるので、柄物同士の合わせもしやすいということがあると思います。

Tildaの生地を並べて、こんな風に組み合わせられるな、と考えることはとても楽しいです。
そして、そんな風にして作った作品をご覧いただいた方から、「Tilda同士の組み合わせが可愛い」とか「先生の生地合わせが好き」などとお聞かせいただくと、Tildaのワークショップを担当させていただいている講師としては、少しでもTildaの魅力をお伝えするお手伝いができているようで嬉しく思います。

Tildaの生地は、2018年5月1日から商用利用が可能となり、Tildaの生地を使って作った作品も商品としてお店に並べられるようになりました。手作りサイトやイベント、バザーなどでも販売できるので、今後、より多くの方にTildaを知っていただけるようになることが私も楽しみです。

そして、楽しみといえば、2019年1月には、Tildaのデザイナーの来日が決まっており、
何かイベントなどがあるかな、と楽しみにしています。

次回は生地以外の材料のおはなしです。


■コラム執筆者のプロフィール

新浦安カルトナージュ教室「Rêve et Rêve」(レーブ・エ・レーブ)主宰。
2010年よりカルトナージュを学び、2014年ディプロマ取得、自宅教室をオープン。
2015年 Tilda Japan 主催「南青山Gallery Palette 展示会コンテスト」入賞。
自宅教室(出張レッスンを含む)の他、Tilda Japan 東京直営店「Tilda & Friends」でのワークショップ、カルチャースクールなどでカルトナージュレッスンを行う。

何か新しいものを、もっと簡単に、もっと美しく、もっと機能的に!と意欲的な作品づくりが好評。
暮らしに彩りを添える、ナチュラル&シンプルで品のある、作っても使っても飾っても楽しめる作品の数々に注目が集まる。

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