第1回「私らしいテイスト」

こんにちは。
新浦安カルトナージュ教室Rêve et Rêve(レーブ・エ・レーブ)を主宰しております吉原玲奈です。

カルトナージュナビさまからのご依頼により、「私のお気に入りの材料」とのテーマで連載(全4回)をさせていただくことになりました。
どうぞよろしくお付き合いいただきますようお願いいたします。

第1回目は私の好きなテイストに関するおはなし。

私のお気に入りの材料・資材を思い浮かべたとき、当然のことながらカルトナージュ以外にも共通する私の好みが見えてきます。

私がカルトナージュと出会ったのは10年ほど前。そのときは、カルトナージュの作品は、エレガントな生地で作る箱、というイメージでしたので、エレガントとは程遠いところにいる私には、ご縁のないもののように思っていました。
それから少し経って、エレガントではないテイストでもカルトナージュ作品を作れることがわかり、子供の手が少しだけ離れてから、隙間の時間でレッスンに通うようになりました。

私はもともと、家はシンプルでリラックスできる空間にしたい、と思ってお部屋づくりをしてきたので、そんなお部屋には、エレガントなものも、可愛らしいものも似合わず、インテリアに影響しない程度のボタニカル柄や、家具と色味を揃えた生地などを選んでいました。

当時、リビングルームの家具は、シンプルでナチュラルなイタリア製のものと北欧製のもので揃えていたので、お部屋に観葉植物を置くような感覚で、シンプルだけどちょっとだけ可愛くお部屋を彩る作品を作っていきました。
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落ち着いた色味のボタニカル柄や小花柄は、我が家ではインテリアに馴染んだ雰囲気で飾ることができます。

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また、リビングルームのシェードの余り布で作ったティッシュボックスや、シェードと
同じような色味の生地で作ったダストボックスは、インテリアのテイストにマッチしているので、もう何年もリビングルームで使っています。

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こういったお気に入りの生地でカルトナージュ作品をたくさん作ってきましたが、ディプロマを取得して、いろいろなご縁があって講師として活動をしていくうちに、少しずつお気に入りのものにも変化が生じてきました。

カルトナージュ講師になってからは、自分のお部屋に飾ったり自分が使ったりすることだけを考えればいいわけではなくなったので、いろいろな生地を使ってみるようになりましたが、それは、私にとっては冒険のようなものでもありました。

とはいえ、私が好きな生地の多くは、私がずっと好きなテイストから外れてはいないように思います。
それは、私が家族との時間を過ごす家に溶け込み、暮らしに少しだけ彩りを添えるもので、ナチュラルで温かみがあり、シンプルだけどちょっとだけ可愛いものです。

次回は、生地のおはなしをさせていただきます。


■コラム執筆者のプロフィール

新浦安カルトナージュ教室「Rêve et Rêve」(レーブ・エ・レーブ)主宰。
2010年よりカルトナージュを学び、2014年ディプロマ取得、自宅教室をオープン。
2015年 Tilda Japan 主催「南青山Gallery Palette 展示会コンテスト」入賞。
自宅教室(出張レッスンを含む)の他、Tilda Japan 東京直営店「Tilda & Friends」でのワークショップ、カルチャースクールなどでカルトナージュレッスンを行う。

何か新しいものを、もっと簡単に、もっと美しく、もっと機能的に!と意欲的な作品づくりが好評。
暮らしに彩りを添える、ナチュラル&シンプルで品のある、作っても使っても飾っても楽しめる作品の数々に注目が集まる。

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