第2回「ストライプとドットの魅力」

新浦安カルトナージュ教室Rêve et Rêve(レーブ・エ・レーブ)を主宰しております吉原玲奈です。

前回は、私が好きなテイストについてのおはなしでした。第2回と第3回は生地のおはなし。

カルトナージュを楽しまれている方にとって、作品における生地の存在の大きさはよくお分かりかと思います。同じ作品でも、生地の色、柄、素材によって、作品の印象は大きく変わります。カルトナージュでは、紙やレザーなど、生地以外のものも使い、それぞれに良さがありますが、私は圧倒的に生地が好きです。
それは、生地は種類が豊富で、選ぶ楽しみがあるからということのほかに、生地が持つ温かみが好きだからです。

私はもともと、お部屋のテイストに大きく影響しないようなデザインの生地を選んで作品を作っていましたが、カルトナージュ講師として活動していくにあたり、いろいろな生地を使ってみるようになりました。いろいろな生地といっても、私が好きなテイストである「ナチュラルで温かみがあるもの」や「シンプルだけどちょっとだけ可愛い」ものに自然と目が行き、そういう生地を選んでいると思います。

私は、国産やインポート生地など、ブランドにはあまりこだわらずに、純粋に「これが好き」という生地を選んできました。ストライプ、ドット、花柄、リーフ柄などなど、私のお気に入りの生地はたくさんありますが、今回はその中から少しだけご紹介します。

ストライプの生地はお好きな方も多いと思いますが、私もついつい綺麗な色味のものに目が行きます。ストライプ柄は、線の幅や色の配置で全く異なる表情を見せてくれるので、いろいろな種類を集めたくなります。
私は、ストライプの中でも、カチッとした線やビビットな色味のものよりも、柔らかい線やちょっとくすんだような色味のものが好きです。

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この生地で、ツールスタンドやオーバルバスケットを作りました。
生地のどの部分を出すかで表情が変わって楽しい生地です。残念ながらもう手に入らない生地ですが、こんな楽しい生地をいつも探しています。

ドット柄は、ドットの大きさにより、メインの生地にもサブの生地にもなって使いやすので、いろいろなタイプのドット柄の生地をストックしています。
細かいドットは、一見無地のようにも見えて、メインの生地の柄を邪魔せずに使えるので、とても便利です。

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ドットの大きさや配置によって印象が変わるドット柄ですが、このドットの配置は
主張しすぎず「シンプルで可愛い」テイストでとても好きです。

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整然と並んだ小花柄は、ドット柄ではありませんが、遠目ではドットのようでもあり、とても使いやすいので重宝しています。

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こうして改めて見てみますと、どれもこれも私らしいな、と思います。

まだまだご紹介しきれませんが、次回はまた別の生地のおはなしをさせていただきます。


■コラム執筆者のプロフィール

新浦安カルトナージュ教室「Rêve et Rêve」(レーブ・エ・レーブ)主宰。
2010年よりカルトナージュを学び、2014年ディプロマ取得、自宅教室をオープン。
2015年 Tilda Japan 主催「南青山Gallery Palette 展示会コンテスト」入賞。
自宅教室(出張レッスンを含む)の他、Tilda Japan 東京直営店「Tilda & Friends」でのワークショップ、カルチャースクールなどでカルトナージュレッスンを行う。

何か新しいものを、もっと簡単に、もっと美しく、もっと機能的に!と意欲的な作品づくりが好評。
暮らしに彩りを添える、ナチュラル&シンプルで品のある、作っても使っても飾っても楽しめる作品の数々に注目が集まる。

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