第6回「嬉しかった一言」

今回のお題「嬉しかった一言」…すごく難しいですね~。
正直、多すぎてとても書ききれません!

IMG_0019日々のレッスンを通じ、生徒さん達に「美しい実用品」を生み出していただくお手伝いをするなかで、生徒さん達の一言一言が私にとってとびきり嬉しいプレゼントになっています。

「まさかこんなに綺麗に仕上がるなんて・・・!」
これは嬉しいですね!私の作品は、よく「機械で作ったような」と言われますが、このように仕上げるのは実はどなたでも出来るんです。

理にかなった基本的なテクニックと、それぞれの作品について押さえるべきポイントを理解して丁寧に作っていけば、必ずパキッとした気持ちのいい仕上がりになります。

生徒さん達にきちんと仕上げていただき、その出来栄えに満足してもらいたい!と言うのが私の一番の願いなので、レッスン中も自分の作品のように細部までチェックしていきます。

ですので、出来あがった時のこういう言葉は何より嬉しいものです。自然と顔もニヤけてしまいます。

IMG_0033「こんなに素敵なもの、どこを探しても売ってない!」生徒さんがご自身で作ったものをじっくり見て、こうおっしゃった時もたまりません!

この生地にこの色のリネンを合わせて・・・と、全てが自分好みのオリジナルですから気にいるのは当たり前とも言えますが、この組み合わせのチョイスが難しいんですよね。

皆さん、悩みに悩んで決めていきますから、仕上がりを見て「良かった!」と心から感じていらっしゃる姿を見られるのは格別です。

あとは・・・
パリでローランス先生にカルトナージュの技術を教えていただいていた時、「Harumiは、日本に帰国してからカルトナージュを教えたいと思っているんでしょう?」と先生に問われ、はいと答えると、「これからのあなた次第ではあるけれど、きっと良い先生になるわね。」とおっしゃっていただきました。

その日、帰宅してこの言葉を改めてかみしめるとじわじわと喜びが・・・。
ローランス先生は、社交辞令のようなことはおっしゃらない方なので、この言葉はそれ以来ずっと私を支えてくれています。


■コラム執筆者のプロフィール

東京・二子玉川のカ ルトナージュ教室「メゾン・ド・カルトナージュ」を主宰。
2006年、フランスでカルトナージュと出会い、フランス屈指のカルトナージュ作家ローランス・アンケタン先生のもとで徹底的に学ぶ。
帰国後、教室を開校。
高い技術力とそれに基づく細やかな指導、抜群のセンスに定評がある今注目の教室。

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