皆さん、メゾン・ド・カルトナージュの春海(はるみ)です。
これから全8回の連載コラム、最後までどうぞよろしくお願いします。
私がカルトナージュと出会ったきっかけは、2006年に家族と共にフランス・パリに引っ越しして生活を始めたことです。
住んでいたアパートの近くに、友達が習っていたカルトナージュの先生(渡辺理子さん)がいらっしゃったので早速習い始めました。
すると・・・美しいもの、布、インテリア、色合わせなど、もともと私が大好きなパーツがパズルのように合わさったものが「カルトナージュ」ということがわかりました!
すぐにその楽しさにひきこまれていきました。
ほどなく、ローランス・アンケタン先生がパリのいくつかのセンターで教えてい らっ しゃることを知り、まずは家の近くのセンターに入ってみました。
ローランス先生は、フランスで活躍していらっしゃる先生方の中でも屈指の技術力を持つ著名な方で、私も先生の著書を数冊持っていました。
初めて教室に伺った時はとても緊張したのを覚えています。
そこでローランス先生の驚嘆の技術を目のあたりにし、あらためてカルトナージュの奥深さに触れた私は、週に1回でのクラスではあきたらず、2回、3回・・・とレッスンを増やしていき、2009年の帰国の際にはなんと週に5クラスを受講していました。
こうなると、ほとんどローランス先生のおっかけみたいなものですね。
まさにカルトナージュ漬けのパリでの生活。
レッスンが終わってからは、パリ市内を回って布探し。
その合間 に、気になっていたお店や通りをチェック。
ふと見上げた景色がとびきり美しいのがパリですから、そんな毎日の街歩きがたまらなく刺激的でした。
子供たちをバス停に迎えに行く時にもランチの待ち合わせにも、カルトナージュグッズやインテリア雑貨や布をどっさり持っての登場が、私のトレードマークになっていましたね。
ローランス先生に様々な技術を直接教えていただけることに幸せをひしひし感じながら、全神経を集中させて先生の手元をじい~~っと眺め、すぐにメモ。
「Harumiはメモしている時間が長い!」とよく言われたものです。。。
見てマネして覚えていくザ・日本の職人ですね。
さらに、ローランス先生の「手を抜くことなく技術をきちんと伝える」姿勢は、そのま ま私のレッスンに対する礎となっています。
次回は、こんな風に夢中で駆け抜けたパリでの生活を終え、日本に帰国してカルトナージュ教室「メゾン・ド・カルトナージュ」を開くまでをお伝えします。