第1回「カルトナージュ作品展からの思わぬ企画」

2度目のコラムを執筆させて頂きます。全4回終了まで皆様どうぞお付き合い下さいませ。

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9月13日から16日まで、第2回「2018 Leviosa Cartonnage Exhibition」を開催致しました。

昨年の10月から総勢30名の参加者を募り、1年も前から「鬼が笑うね〜」と言いながらも、けして短すぎる事はなかった準備期間を経てこの度開催しました。

ご存じのように、カルトナージュはすぐに出来上がるものではありません。

生徒様は、ご自分のペースに合わせて通われるので、時間数もかなり掛かります。楽しみながらご参加頂きたいと思っていましたし、また、余裕を持って完成度の高い作品を作る事も目標でした。
ですが、上級者様には後半は少し頑張って頂いたかもしれません(^_^

今回の全体テーマは「フランスのエスプリを感じて…」私の作品テーマは「マリーアントワネットのいちばん穏やかだった時間を…」というもの。

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プチトリアノンをイメージしたオブジェにロウソクを入れ、ドームからは木漏れ日が漏れる感じを表現しました。
この作品は、またご説明致しますが、マイセン陶器と共に「美プレミアム」秋号に掲載されています。
今回は、私には珍しく大まかにはトワルドジュイを外し、パステルベルベットを主に使いました。ふわふわな質感なので優しい雰囲気が出せたかと思います。

お揃いでシェルフ、お茶箱コンソール、猫脚ロングスツール、レビオーサオリジナルお花のスツールやドレッシングセット、脚付コンポート。特に手鏡は可愛いく出来たと自画自賛♡それから、もう作らないであろう扇子…

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生徒様は課題作品をお願いしました。初級=ペルメルの異なる形に挑戦。中級=ドームボックスサイズ自由。柄の出し方に個性を見つけて。上級=トランクキャビネット、カウチチェスト複雑な形状に独自のデザインを組み込み。
ディスプレイは個性溢れる見せ方を…

お陰様で、4日間で200名を超えるお客様にお越し頂き、盛況のうちに終了する事が出来ました。

実は、この作品展に大きな企画がふたつ絡んでいるんです。
さてそれは…

その経緯をさかのぼると、2年前にご縁を頂いた「美プレミアム」の編集者の方に作品展のご案内をしたことに始まります。美しい写真が話題の、フォーシーズンズプレスの「フラワーアレンジメント」のニュース欄にご掲載下さるとの事で、作品展の案内をお願い致しました。

それだけでも幸運な事なのに、今度は素晴らしい企画のお話がありました!

それは、あのドイツの名窯「マイセン」と「カルトナージュ」と「フラワーアレンジメント」のコラボ企画で秋号の美プレミアムに掲載したいという事。

なんて素敵!こんな夢のような企画はまたとない機会だと思い、お話を聞いてみたところ、私が作るカルトナージュは他ではあまり見かけないものも多く、マイセンとの画がいい感じで撮れるのではという事でした。

2年前の「トワルドジュイ展」に出させて頂いた、くねくねのケーキスタンドのイメージがあるのでしょうか…?

でも、日頃私が目指してたものが少し評価されたので嬉しかったんです。
本来の「箱物」を基本にしながらも、いろんな形やデザインに挑戦していきたいという…

「企画は数名の生徒様も加えて」という条件。早速、レビオーサ生徒様選抜8名が即決定しました。

マイセンプロジェクトを、私を含めた9名で立ち上げたものの、チームメンバーはサロン運営者や小さいお子様がおられたりとお忙しい方も多く、お盆も挟んでいますし、さて、お花はどうしよう。
コラボ撮影は作品展開催日の前に予定されて、チームだけではなく他の生徒様もいらっしゃるし、果たして間に合うのか…と少し不安に駆られるも、なんとか持ち前のポジティブ気質で乗り切れる!と確信。

それが作品展1ヶ月前の出来事でした。

次回に続く〜


■コラム執筆者のプロフィール

大阪・福島にて、カルトナージュサロン「アトリエレビオーサ」を主宰。

オリジナル性の高い作品でメディアからも注目を集める。
生徒さんからの信頼も厚く、丁寧な指導で技術が身につくと評判のサロン。

1900年前後のイギリス・フランスから直輸入したアンティーク家具の専門店も手掛ける。

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