第4回「作品を彩るリボンやブレード」

第4回目は、カルトナージュ作品を彩るリボンやブレードの事を書かせていただきます。
シンプルな作品も素敵ですが、やっぱりリボンやブレードが付くと、とっても華やかになります。
作品にぴったりなリボンやブレードが見つかるととても嬉しいですし、逆にお気に入りのブレードやリボンに合わせて作品を作ったりもします。

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専門学校に通っていたころ、パリの蚤の市で古いレースやブレードを買って大切にしていたのを覚えています。
イタリアに行った時も、韓国やベトナムに遊びに行った時も、ついつい資材屋さんを探してリボンやブレードを買ってしまいます。その国によって個性があって、使う目的がなくても眺めているだけで幸せな気分になりますね。

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私が特にお気に入りなのはフランスリボンです。
軽くて色目もとっても素敵ですね。カルトナージュはフランスの手工芸ですので、フランスのリボンやブレードで装飾されると、本格的な作品になったような気がするのは私だけでしょうか。

なかなかフランスまでは買いに行けませんが、今はネットで購入できますので本当に便利になりましたね。
デパートなどのフランス展やアンティークショップでも時々素敵なリボンやブレードに出会えるので、それも楽しみのひとつです。

それと日本の木馬リボンも大好きです。
こちらは会社務めをしていた時からの付き合いですが、種類の多さと品質の良さが魅力ですね。ショールームへ行ってあれこれ選んでいるあっという間に時間がたってしまいます。

私がリボンやブレードを作品につける時のモットーは、とことん妥協しない事です。
作品を作るとき、つい早く完成させてしまいたくなったりしますが、ぴったりなリボンやブレードがなかったら見つかるまでストップします。
たまにストップしたままになっている物もありますが、時には組み合わせて自分で作ったり、意外なところで見つけたりとそれも楽しみですね。

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カルトナージュの魅力は、綺麗な布やリボンを使って作る楽しみと、生活の中でインテリアや小物として使う楽しみの、どちらも楽しめる事だと思います。

時々失敗もありますが、一生懸命作った作品は愛着があって愛おしいものです。
周りの人へのプレゼントもよく作るのですが、渡す人のイメージに合う布を選んだり、相手を思ってお作りします。受け取った方に喜んでもらえるとこちらも嬉しいです。
まだカルトナージュの教室は始めて間もないですが、レザーやタッセルを合わせたりと、皆様がお気に入りの作品を作るお手伝いをさせていただけたらと思っております。

今回でコラムも最後となりました。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。


■コラム執筆者のプロフィール

2017年 ハンドメイドマルシェなどでワークショップや出張講習会でレッスンをおこなう。

2018年4月 東京都品川区武蔵小山の賑やかな商店街の中にカルトナージュ教室「cortonnage&tassel HEART」をオープン。

教わる側の立場に立った丁寧な指導で、生徒さんたちから信頼を集めている。
また、長年にわたり運営してきたレザークラフト教室での経験を活かし、カルトナージュとレザーのコラボ作品を制作、好評を博している。

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