カルトナージュの魅力


スタイルミグノンのコピー
数あるハンドクラフトの中から最近注目を浴びている「カルトナージュ」。
最近じわじわと人気が出てきていて、人気急上昇中のようです。
やってみたら楽しくてハマっちゃうくらい魅力的なハンドメイドなんです!

何がそんなに魅力的なのか?
カルトナージュの起源とは?
どんなものが作れるの?

ますます気になるカルトナージュ。
今回はそんなカルトナージュの魅力を深堀りしてお伝えしてみようと思います。

カルトナージュとは

「厚紙細工」を意味するカルトナージュ。
カルトナージュとは厚紙で作った箱などに好きな布、紙を貼り付けて装飾を施し美しく仕上げていくハンドメイドです。
その由来はフランス語の「Carton(厚紙)」から来ているのだとか。
その言葉の由来の通りフランス発祥の伝統工芸です。

起源は諸説ありますが、19世紀なかばにフランスのヴァルレア地方で床屋を営んでいたムシュー・ルヴォルが蚕の卵を入れるために考案したとされています。
その紙箱は蚕の品質を保てるほか、とても美しい装飾であったため装飾品を取り扱う商人の目に留まりました。
商人はこの美しい紙箱を商品として取り扱うことにし、それがカルトナージュが世に広まるきっかけとなりました。
それからカルトナージュは現在私たちが知っているハンドメイドへと形を変えていきました。
箱だけに留まらず小物なども作られるようになりその汎用性の高さから、ヨーロッパ中へと広まることとなりました。
19世紀末にはヨーロッパの上流階級の貴婦人を中心に大流行。
貴婦人達はこぞってカルトナージュに夢中になりました。

 

vienoble02画像提供 vie.noble様

もう一つ起源とされているのが「お茶箱」としてのカルトナージュです。
大航海時代にアジアから茶葉が運ばれてきた際に、茶葉の品質を保つために入れ物として使われたお茶箱がカルトナージュの始まりとされています。
茶葉は高級品であったため、貴族などの上流階級のティータイムの際にそのお茶箱に布を貼り美しく装飾して出していたとされています。

優雅で華やかなカルトナージュが多いのは、このような背景があるからなのでしょうか。
いつの時代でも優雅な装飾品は見る者を惹きつけ心をわしづかみにするものなのですね。

カルトナージュの作り方

カルトナージュは大きな機械など使わず、基本は「厚紙(カルトン)・紙や布・ハサミ・カッター・ボンド」など家庭にあるもので作ることができます。
材料を切って紙や布を貼り付けるという作業なので、縫物が苦手な方でも気軽にできちゃいます。
工作のような感覚で作れるので学校で教わった図工を思い出し、童心にかえって楽しめるのではないでしょうか。

基本の箱の作り方ですが、出来上がりの寸法などを考え厚紙にパーツを書いてカットします。
そしてカットした厚紙をボンドで貼り付けながら組み立てて箱を作っていきます。
そして作った箱にイメージに合わせた好みの紙や布をボンドで張り付け乾かします。
乾かす際に接着部分を洗濯ばさみではさんで置くと良いようです。
とっても簡単ですよね?
「箱を作るのが難しい・・・」という方は牛乳パックやお菓子の空き箱を再利用するとさらに簡単に作れます♪

作ったカルトナージュにリボンやレース、メタルチャームやタッセルを装飾すればいかにもカルトナージュらしい、華やかで美しい作品に仕上がります!
装飾で作品の雰囲気を変えて楽しめるのもカルトナージュの魅力です!

素敵な素材選び

カルトナージュに貼り付ける素材は主に紙と布ですが日本では布が主流のようです。
確かに布を貼り付けると厚紙で作ったとは思えない高級感が出ますよね。
いろんな作品を見ていると、どれもこれも素敵なものばかり・・・
あまりの素敵な出来栄えに「一体こんな素敵な素材をどこで購入しているのだろう?」と思ってしまいます。

布やレースなどの素材の購入先はいろいろなお店がありますが、ネットが普及した今は楽天などのネットショップで購入している方が多いようです。
ネットなら自宅で手軽に好みの素材を探すことができますよね!
取り扱う種類の数がとても豊富なのはネットショップならでは。
好みの素材がきっと見つかるはずです。
布も装飾品のレースやブレードも道具までも一緒に買えちゃうのでとっても楽ちんです!

カルトナージュ

画像提供 La Chance様

また、「実際に布を見て触ってから買いたい!」なんて方も多いと思います。
そんな方は日暮里へ足を運んでみては?
日暮里はあらゆる素材がお安く手に入る「日暮里繊維街」という商店街があります。
生地屋さんがたくさんあり、お店一軒一軒がたくさんの素敵な布を取り扱っています。
きっとここならお気に入りの布が見つかるはずです。
ハギレも売っていたりするのでとっても便利!
自分好みの素敵な布やレースなどの素材を見つけたときのときめきは最高の瞬間です。
素材探しで夢中になる時間もカルトナージュの魅力と言えるのではないでしょうか?

作品の幅広さも魅力

カルトナージュと言えば箱のイメージが強いですが、実は球体以外のどんな形にも作れるので自由自在の思いのままに作れるんです。
なので作品の幅はとても広く、ブックカバーやティッシュケースやジュエリーボックスなどどんな作品も作れます。
ちょっとした隙間にピッタリなサイズの収納ボックスが欲しい時ありませんか?
カルトナージュは「こんなものを入れるこんなサイズの収納ボックスが欲しいな」という願いを叶えてくれるのです。
アイデア次第で欲しいものを自在に作れるのはカルトナージュの最大の魅力なのでは?

ごちゃごちゃしやすいメイクボックスってなんとかきれいに片づけたいものですよね。
そんな時カルトナージュで収納ボックスを作るのがおすすめです。
必要な数や大きさの仕切りが作れるのでベースメイクやアイメイクなどの道具ごとに分けられ、きれいに片付けることができます!
他にも同じようにジュエリーボックスも作れます!
カルトナージュは自分にぴったりな必要な大きさの収納ボックスを作ることが出来るので、使い勝手が良くいつでもきれいに片付けられるので使い心地が最高です!

Atelier Leviosa Osaka

本が好きな方にはブックカバーがおすすめ。
ボックスを作るよりも簡単に作ることができ、大好きな読書タイムをさらに素敵な時間にすることができます。
あまったハギレでブックカバーとお揃いのブックマーカーを作ってみては?
より一層素敵な作品になりますね!

古い服をカルトナージュでリメイクしよう

汚れたり破けたりして着れなくなった服や着なくなって家で眠っている服を、カルトナージュでリメイクするのはどうでしょうか?
デニムやスカートなどのお気に入りだった服を捨ててしまうなんてもったいないですよね。
カルトナージュなら洋服から着物までどんな生地でも蘇らせてくれます。
例えばお子さんが大きくなって着れなくなった思い出の服を、カルトナージュでリメイクして収納ボックスやブックカバーを作ったらとても素敵ですよね。

活かせるのは服ばかりではありません。
もう捨ててしまうカーテンやテーブルクロスなども活用できますよ。
素敵な柄が多いキッチンやリビングのファブリックですから、可愛く変身させたいですね!
カーテンについているタッセルも装飾で活用させちゃいましょう♪

まとめ

カルトナージュの魅力をお伝えしましたがいかがでしたか?
興味がわいてきたのではないでしょうか。
こうして起源から紐解いていき、現代でのカルトナージュの魅力を深堀りしていくとカルトナージュが昔から人々に愛されてきたのも納得ですよね。
自分らしい素敵なカルトナージュを皆さんも作ってみてはいかがでしょうか