第1回「カルトナージュにレザーをアレンジ」

初めまして。
東京都品川の武蔵小山でカルトナージュ教室をオープンいたしました「cortonnage&tassel HEART」の鴨志田昌子と申します。この度カルトナージュナビ様からのご依頼を受け全4回のコラムを担当させて頂く事になりました。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

さて全4回、私のお気に入りの材料というテーマで書かせていただくのですが、第1回目はレザーのお話をさせていただこうと思います。
というのも私は14年くらいレザークラフトの教室を主宰してきましたので、カルトナージュに向いている革の種類や厚さや購入店など、少しでも皆様の参考になればと思います。

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早速ですがレザーにもいろいろ種類があります。牛、豚、ヤギ、ヒツジなどです。
一般的に小売されている物は牛革が多く、ヤギやヒツジの革も使えますが豚革は毛穴が目立つ物が多いので向いていないかもしれません。そして私のお気に入りは牛革のシュリンク革という物でシボという細かいしわが入った物です。カルトンに貼るときやエンボス加工をする時にとてもなじみが良く綺麗に貼れます。

そしてカルトナージュに使うレザーを選ぶ時にもっとも大切な事は柔らかさと厚さだと思います。ネットで買う場合は、カルトナージュの材料店なら安心ですが、それ以外のお店で買う場合、厚さはわかっても柔らかさはなかなかわかりませんので、できたら直接見て触れるお店で買うとよいと思います。

革の厚さですがだいたい0.5~0.7mmくらいがお勧めです。
レザーはその薄さでは売っていないのですが、買ったお店で漉いてもらう事が出来ます。もしお持ちの革が厚くて作りづらい時は、東京の浅草橋などに漉き屋さんもありますので薄くしてもらえます。

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本来、革は半裁といって牛の体半分を1枚で売っているものなのですが、カルトナージュではそんな量は必要ありませんから半端革を購入します。
値段はデシいくらと書いてあるのですが、デシというのは10cm×10cmの大きさです。

革屋さんも少し紹介しますと、だいたい浅草橋か蔵前に集まっていて、アンドレザー、レザーメイトさとう、タカラ産業、アビチレザーなどがあります。浅草橋にはMKプラスという、カルトナージュにも使えそうな素敵な金具を置いているお店もありますので、ぶらぶら散歩がてら見て歩くのも楽しいと思います。
ただ日曜日はお休みのところも多いで気をつけて下さいね。

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余談になりますが、最近蔵前あたりにはダンディライオンファクトリー&カフェやペリカンカフェなど素敵なカフェもできましたので、材料を買いながらお散歩しても楽しいと思います。


■コラム執筆者のプロフィール

2017年 ハンドメイドマルシェなどでワークショップや出張講習会でレッスンをおこなう。

2018年4月 東京都品川区武蔵小山の賑やかな商店街の中にカルトナージュ教室「cortonnage&tassel HEART」をオープン。

教わる側の立場に立った丁寧な指導で、生徒さんたちから信頼を集めている。
また、長年にわたり運営してきたレザークラフト教室での経験を活かし、カルトナージュとレザーのコラボ作品を制作、好評を博している。

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