第5回「お教室運営で心がけていること」

第1回のコラムに掲載しました通り、私は、もともとお教室を始めようと思って始めたわけではなく、カルトナージュが好きで、いろいろ作っていたら、いつも間にかお教室をやっていたという感じですので、特にサロン経営の云々はないのです。

うちのお教室はサロンというには程遠く、作品や資材があふれているアトリエですので、気軽にいらしていただけると思います。素敵なインテリアではありませんが、長年お教室をやっておりますので、資材だけは豊富にあると思います。

生徒様が笑顔で楽しいひとときが過ごせるよう、心がけていることは、何か一つでも新しいものが見つけられるようにということです。
毎回新しい作品を作っておくことは難しいので、たとえば新しい生地やリボンが入荷したらお見せするとか、新作のお菓子をお出しするとか・・・

長年いらしてくださっている生徒様は、もう好みを把握しているので、喜んでくださりそうな生地を見つけると、喜ぶ顔を想像して、わくわくします。
一緒にどんな作品にしたらいいか、アイデアを出し合って次回の作品を決めるは、本当に楽しい時間です。

0227-2お教室では、ティータイムには、基本的に手作りケーキや軽食をお出ししているのですが、数年前にバターや小麦粉、砂糖などの材料が一斉に値上げをしたことがありました。

そこで皆様に、手作りケーキはやめようかと提案したところ、猛反対にあい、「それが楽しみだから、細かい作業も頑張れるんです!作業後のケーキがなかったら頑張れません!」と言われました。

笑い話のようですが、確かに自分が生徒様だったら同じことを言ったかもしれないと思い、ずって続けています。もちろんお茶を飲むためにいらしているのではないですが、やっぱりちょっと一息、これは大切なことだと思います。手作りの必要はありません。なんでもいいのです。

私も、いろいろなレッスンに行きますが、年齢のせいか、何時間も集中力が持続できないこともあります。そんな時に、ちょっと一息入れるだけで、その後の能率も上がり、作品の完成度も違ってきます。20161129_133358

皆様それぞれ、作る作品も進み具合も違うので、一斉にティータイムというわけにはいかないかもしれませんが、それぞれの進度に合わせて休憩してもらっていいのではないかと思います。

午後は眠くなってしまう方もいらっしゃるので、酸っぱいレモン飴を真ん中に置いて、自由に召し上がっていただけるようにしたり、眠い人にはコーヒーを入れます!という風に、気を遣わない雰囲気で、作品を仕上げていただいております。

生徒様の中には、有難いことに10年以上通ってくださっている方もいらっしゃいます。
うちのお教室を通じて生徒様同士が仲良くなったり、一緒に何かを始めたりと、カルトナージュの輪が広がっていくことは、とてもうれしいことです。

皆様が、帰り道で、今日も一つ新しい発見があったなと思えるようなお教室づくりをこれからも心掛けていきたいと思っています。


■コラム執筆者のプロフィール

千葉市花見川区にてアトリエティーローズを主宰。
カルトナージュ歴18年の講師が、丁寧にご指導いたします。
千葉市花の美術館(現 三陽メディアフラワーミュージアム)にて、暮らしを彩るカルトナージュ展を毎年開催。
カルチャーセンター5か所にて講座開講中。
カルトナージュのほか、デコールドシルクフラワー、グルーデコ、リボンクラフト、M-style Ribbon 、Ribbon laboフリルコレクションも開講中。
2014年より、在庫管理一切なしのキットコースGraceful Collection 、Graceful Tea Party Collectionのほか、シルクフラワーとコラボレーションした独自のFloral cartonnageⅠ・Ⅱ通信講座も開講中 全国に認定校多数誕生。
この他、ぺルメル、マガジンラック、カルトナージュで作るバッグの永久ライセンス取得コースもあります。
資格取得コースのほか、フリーレッスンでは、紙袋のリメイクや小家具の作成も可能です。
今年、今までにないまったく新しいコースも新設予定。

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