第3回「カルトナージュの魅力」

カルトナージュの最大の魅力は、自分の好みのサイズで作れること、そして、好みの色、柄で作れることでしょうか。

出来上がっている箱に布地を貼ってデコレーションするのではなく、何もない状態から、好みのサイズに厚紙をカットし、それを組み立て、自分好みの布地や紙を貼って、仕上げていく。その過程も楽しいものです。

出来上がった箱が、隙間にぴったりはまった時や、箱の中に入れようと思っていたものがすっぽり収まった時は、本当に気持ちがいいです。
とはいえ、物によっては、1㎜でも寸法を間違えるとふたが閉まらなかったり、引出が開けられなかったり、繊細なのも事実です。
同じ寸法で作っても、貼る布地の厚さによっても仕上がりサイズが変わってきます。
ですから、オーダーをいただくときは、中に入れたい物のサイズや、置きたい場所の寸法などを詳しくお尋ねしております。

0601-5せっかく作っても、サイズが合わないのでは何にもなりません。
繊細であるが故、完成した時は、この上ない達成感が得られるのです。

自分だけのオリジナルサイズのボックスが必要な時は、よくあるものです。
そんな時にカルトナージュのボックスは最適だと思います。

こちらは、グルーデコの収納引出ボックスです。
グルーデコの作品の大きさに合わせて仕切りを作り、チャトンや、ウェットティッシュ、バキュームまで、道具類もすべてはこれ一つに収納できるようにしました。
世界に一つしかない私だけのオリジナル収納ボックスです。

これまでにも、喘息治療用の吸入器入れや、かつらスタンドのケース、骨壺入れ、ペットのメモリアルボックスなど、市販されていないサイズのボックスをたくさん作ってきました。
どれも大事なものを入れるので、お気に入りの布地で、心を込めて作ります。
出来上がって納品したお客様から、サイズもぴったりでしたと喜びの声をお聞きすると、本当にうれしいし、カルトナージュをやっていてよかったと実感できます。

それともうひとつは、好みの生地で作れること。お気に入りの生地で、トータルコーディネートもできるのです。
たとえば、マガジンラック、ティッシュケース、リモコンスタンドなどは、リビングテーブルの周りに置きますよね。ソファーの色に合わせて全部同じ生地で作れば、インテリアも統一できて、素敵な空間が生まれます。

IMG_6237ですから、生徒様には、気に入った生地が見つかったらキープしておきますか?とお尋ねしています。お揃いの生地でほかのものを作りたくなっても、その生地が、もうないということもあるので、同じで生地で何と何を作りたいのか、考えていただき、その分はキープしておきます。そうすれば、お揃いの小物が作れて、うれしいですよね。

これこそがカルトナージュの醍醐味ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 


■コラム執筆者のプロフィール

千葉市花見川区にてアトリエティーローズを主宰。
カルトナージュ歴18年の講師が、丁寧にご指導いたします。
千葉市花の美術館(現 三陽メディアフラワーミュージアム)にて、暮らしを彩るカルトナージュ展を毎年開催。
カルチャーセンター5か所にて講座開講中。
カルトナージュのほか、デコールドシルクフラワー、グルーデコ、リボンクラフト、M-style Ribbon 、Ribbon laboフリルコレクションも開講中。
2014年より、在庫管理一切なしのキットコースGraceful Collection 、Graceful Tea Party Collectionのほか、シルクフラワーとコラボレーションした独自のFloral cartonnageⅠ・Ⅱ通信講座も開講中 全国に認定校多数誕生。
この他、ぺルメル、マガジンラック、カルトナージュで作るバッグの永久ライセンス取得コースもあります。
資格取得コースのほか、フリーレッスンでは、紙袋のリメイクや小家具の作成も可能です。
今年、今までにないまったく新しいコースも新設予定。

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