第2回「作品を華やかにするタッセル」

私のお気に入りの材料の第2回目は、タッセルについて書かせていただきます。

タッセルと初めて出会ったのは、カルトナージュのお教室に通っていた頃、ふた付の小物入れを作っている時に先生の見本にタッセルがついているのを見て、可愛いなあと思った時です。
それまでタッセルといえば「カーテンにつける物」というくらいに思っていましたので、こういう使い方があるんだなと初めて知りました。

習いに行っていた教室でもタッセルを買う事は出来たのですが、なかなか布の色や作品の大きさにピッタリというわけにはいかず、多少の妥協が必要でした。そしてネットで買おうかなと見ている時、タッセルメイキングという手芸がある事を知りました。
自分で作ったら色も大きさもきっとピッタリな物が出来る!と思い、早速教室を探して「APJパスマントリージャポン」という協会の認定教室へ体験に行きました。

初めて作ったシンプルタッセルとオニオンタッセルはとても可愛く、カルトナージュの作品にも合わせやすい物でした。
そしてそのお教室には、ディプロマ取得コースで作る作品が全て飾ってあったのですが、これらがどれも素敵で、カルトナージュに合わせられる物からそれだけでインテリアやバックチャームになる物、素材も色々な種類の物が使われていました。
あまりに素敵だったので、早速通う事にしてしまいました。

tassel

APJパスマントリーのカリキュラムでは、糸だけで作る物もあれば木玉を使った物、またリボンやファーを使ったりと色々な素材を使います。とくに私のお気に入りの材料はレーヨン糸を使った物です。糸に艶があってとても上品で豪華な印象があります。

タッセルメイキングで使う糸は数種類ありますが、色も本当に沢山あって、たとえばブルーでも深いネイビーに近いものからターコイズやスカイブルー、グレイッシュな物まで。ブルーだけでも数種類あります。ですのでカルトナージュで使った布にぴったりな色で作る事が出来て、もちろん大きさも自由自在に作れます。

夢中になってカリキュラムに取り組んでいたら、あっという間にディプロマをとってしまいました。

かる2

今ではピッタリなタッセルが出来るようになり、妥協せずに思い通りの作品が出来上がるので大満足しています。
私の教室では、APJパスマントリージャポンのカリキュラムに取り組まれている方もいらっしゃいますが、私が生徒さんの作品に合ったタッセルをお作りする場合もあります。
カルトナージュに出会い、そのおかげでタッセルメイキングにも出会えました。


■コラム執筆者のプロフィール

2017年 ハンドメイドマルシェなどでワークショップや出張講習会でレッスンをおこなう。

2018年4月 東京都品川区武蔵小山の賑やかな商店街の中にカルトナージュ教室「cortonnage&tassel HEART」をオープン。

教わる側の立場に立った丁寧な指導で、生徒さんたちから信頼を集めている。
また、長年にわたり運営してきたレザークラフト教室での経験を活かし、カルトナージュとレザーのコラボ作品を制作、好評を博している。

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