第2回 「カルトナージュの魅力」

2回目はカルトナージュの魅力についてです。

愛してやまないカルトナージュの魅力はたくさんありますが、まずは作り上げていく工程です。製図をして、厚紙をカットして、組み立て、美しい布や紙を貼って仕上げていく中にもたくさんの楽しさがあります。

例えば、洗面所のここにティッシュボックスを置きたい!と思ったら……
基本より高さや幅などサイズ調整をしたり、マイサイズにできることが何よりもカルトナージュの魅力の一つです。
生地を選ぶときも、洗面所で使うなら水がはねても良いように壁紙を使ったり、底に金具を付けて汚れ防止を考えたり、お気に入りの柄を活かすために調整したり、どこをメインに持って来ようか、組み合わせる生地はどれにしようか?合わせるタッセルは?リボンは?などと考える時間は本当に幸せな時間です。

しかも、自由にです。
こうでなきゃ駄目!ということは決してなく、生地の組み合わせにしてもご自分の好きにしていいのです。そうやってできた箱は、only oneなのです。同じ生地を使っても、どこかにその方らしさが出てくるものなのです。

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私が感じているカルトナージュの魅力はもう一つあります。
日々の暮らしの中で毎日がすべてハッピーなことばかりではないと思います。そんな毎日の中で、ほんの少しでもカルトナージュする時間があれば(もちろんカルトナージュに限らずお好きな事でいいと思います)リフレッシュにもなるし、ストレス解消にもなります。
作業している時間は雑念を忘れて、完成した時には素敵な箱を見て気分も明るくなります。
日常から離れ、一心に作り上げていくことに集中する時間はとても充実しています。体験レッスンにお越し下さる生徒様も「夢中で作りました。楽しかった。」と仰って下さいます。

教室の名前を考えるときに、箱が一つできると小さな幸せが生まれ、たくさん箱が増えると、たくさんの幸せに囲まれると良いなと思いAtelierPetitsBonheursにしました。
それから、丸4年が過ぎました。
お陰様でカルチャーも自宅もレッスンを続けて来られました。

カルトナージュと出会い、いつしかお伝えする立場となり、カルトナージュを通しての出会いは本当に嬉しいものです。小さな教室を見つけてくださり、足を運んで下さる皆様には、私にできることは惜しみなくお伝えしているつもりです。
とは言え、どこか抜けていたり完ぺきではないと思います。その時は遠慮なくご指摘くださいね(笑)

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■コラム執筆者のプロフィール

福岡市博多区でカルトナージュ教室
「AtelierPetitsBonheurs(アトリエプチボヌール)」を主宰。
レッスンは3名までの少人数制。決め細やかで丁寧な指導に定評がある。
生徒は小学生から80代と、幅広い層から支持を集め、カルトナージュの楽しさを伝えるために尽力している。
カルチャーセンターや自宅のみならず、2018年4月より、ヴォーグ学園天神校にてカルトナージュ、フレンチメゾンデコールのレッスンを行う。
2017日本ヴォーグ社手づくりでハッピーコンテスト金賞受賞。

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