第1回 「カルトナージュとの出会い」

初めまして。福岡市博多区でAtelierPetiteBonheursを主宰しています、三輪真由子と申します。

これから4回に渡りカルトナージュとの出会いや魅力などについて書かせていただくこととなりました。どうぞ、よろしくお願いいたします。

小さい頃から何かしら作ることが好きだったように思います。
祖父や叔父が画家で、アトリエの居心地の良さを感じていました。
折り紙をチョキチョキ切って、つなげたり、小さい子が誰しもしていたようなことです。成長と共に、折り紙から、刺繍や編み物へと変化して行きましたが、日常の中に「何かを作る」ということが幼いころから何となくありました。

時は流れ、結婚して娘が生まれ、娘の成長とともに、私にもママ友や先輩ママができて、ボランティア活動をしたり、楽しく過ごしていました。時間を見つけては刺繍やビーズなどを手作りしていました。

ある日、先輩ママに「フランスから帰った友人にカルトナージュを習いに行くから一緒に行かない?」と誘われました。
「カルトナージュ?? って何かわからないけど行きます」とお返事しました。

当日、いきなりカルトンカットをして(させられて(笑))フォトフレームを作りました。なんせ、初めてですから、「角は4ミリ残して」や「1ミリもずれない様に」のご指導が正直苦痛でした。

しかし、完成したフォトフレームがとても嬉しくて、さっきの苦痛はどこへやら!?
次回は、先生のお宅の玄関にあった、リボントレイを作りたいなぁと思いながら帰宅したのでした。

18-01-30-15-13-27-246_deco

これが、私とカルトナージュの出会いです。
11年前のことです。
残念なことに、リボントレイを作ることも叶わず我が家は転勤で引っ越ししてしまったのです。

移り住んだ街に慣れるにはそれ相当の時間がかかります。
主人と娘を送り出した後、ぽつんとひとり過ごす日々。
ある日、図書館へ行き、手芸コーナーでカルトナージュの本を見つけました。
そうだった!私、リボントレイが作りたかったんだった!!と思い出し、本を借りてじっくり読みました。

材料はどこにあるのかしらと、散策すると最寄駅の駅ビルに画材屋さんがありました。
厚紙、ケント紙、ボンドに水張りテープ、カッターが揃いました。生地も近所の手芸屋さんで調達し、準備OK。本とにらめっこで製図してカットして、組み立てて自由気ままにカルトナージュして楽しんでいました。
今見ると、それはそれは下手っぴです。でも、当時は夢中で作りました。

ただ、いくつか作っていくと、本を見ても作れない作品があり、習いたいなぁと思いお教室を探すのですが、娘はまだ小学生。娘が帰宅するまでに間に合いそうで家から近いお教室となると、当時はなかなかありませんでした。単発レッスンやカルチャーセンターに通い、やっと、この先生に習いたい!と思った先生が現れたところに、またもや転勤……
福岡へ引っ越してきたのです。

福岡での生活も落ち着いた頃、もし、私にもできることなら、カルトナージュの楽しさを人様へお伝えしたいなという気持ちが芽生えました。そして、カルトナージュを基礎から習いたいと思い、先生のもとへ通うことにしました。

体験レッスンから目からうろこの連続で、独学で作っていたころとは違い、理にかなった作り方にとても感動しました。初級、中級、上級と進んでいきました。

これが今の自分につながっていくのですが、私とカルトナージュとの出会いはまずはカルトナージュの存在に出会ったこと、そして講師を目指しカルトナージュと向き合うと決めたことの二つの出会いがありました。


■コラム執筆者のプロフィール

福岡市博多区でカルトナージュ教室
「AtelierPetitsBonheurs(アトリエプチボヌール)」を主宰。
レッスンは3名までの少人数制。決め細やかで丁寧な指導に定評がある。
生徒は小学生から80代と、幅広い層から支持を集め、カルトナージュの楽しさを伝えるために尽力している。
カルチャーセンターや自宅のみならず、2018年4月より、ヴォーグ学園天神校にてカルトナージュ、フレンチメゾンデコールのレッスンを行う。
2017日本ヴォーグ社手づくりでハッピーコンテスト金賞受賞。

→  このサロンの詳細を見る