「思い出の作品」私にとっては悩ましいテーマです。
何故なら、「思い出の作品」はありすぎるからです。
初めて自分で作った作品、贈り物で相手の事を思いながら作った作品、 依頼されて心を込めて作った作品、お祝いで幸せな気持ちで作った作品、褒めていただいた作品、反対に失敗した作品 苦労して完成した作品など、言い出すとキリがなくそれぞれに、物語があり大切な作品で思い出深いのです。
ご依頼やオーダーで作る事も多く、当然ですがいつも時間をかけ心を込めて全力で作ります。
完成した作品はとても愛おしくて、毎回「手放したくない」と思ってしまって、自分が欲しくなっちゃうんです~
かと言って 自分の物を作るとなるとなんだか気が抜けて後回しです、いつでも作れるなんて思っているとなかなか作らなかったりします。
でも去年、自分からオーダーを受けたつもりだと思って、初めて自分の思いを形にしたのが「裁縫箱」でした。
自分用アイテムで作りたいリスト、欲しい物リストがあるんですが裁縫箱はその中でも大作で、私の「手仕事ライフ」に欠かせないアイテムです。
カルトナージュでいつか絶対に作りたいと強く思っていた作品の1つなのでデザインは決まっていたのですが作り始めるまでにすでに2年が経過していました。
自分がいちばん使いやすい、使い勝手の良いスタイルの箱にしようと考えると気軽に持って移動ができるようにハンドルを付けて構造はスライド内箱付の2段スタイルで形はシンプルに四角い箱になりました。
でもせっかく作るんだから 他とは違うオリジナルな箱にしたいという思いから蓋の部分をこだわってみました。
フレームの中にミニチュアの手仕事アイテム作って展示のように並べて蓋自体が手芸屋さんのショーケースのようなイメージにしました。
こだわりの蓋は見るたび気持ちがウキウキします♪
それまでは100円ショップの白い道具箱を使っていましたのでいつも隠すように置いてましたが、この裁縫箱ならお部屋の見える場所に置けます。(実際も目に付く所に置いてるのでレッスンの生徒さんに見ていただいてます)
見た目良し!収納たっぷりで使いやすくオンリー1で満足しています(自画自賛です(笑))
今 私のそばにある一番の思い出の作品はこの「裁縫箱」です。
大切に使って一生ものにしたいなーて思っています。
娘がいればそのまま引き継いで使って欲しいんですが姪っ子にでもお願いしようかな~
本場フランスのような、アンティークな箱になってこれは何十年前のカルトナージュの箱で・・・・と時代を超えてずっと語り継がれれば最高ですね。
でもここで満足するのではなくこの裁縫箱を超える「思い出の作品」をまだまだ作り続けたいですね。