第7回「カルトナージュの魅力」

こんにちは。
東京 自由が丘の『LE BONHEUR(ボヌール)』小柳です。
つたない文章ですが、今回もお付き合いくださいませ。

IMG_9859カルトナージュの魅力って言ったら…やっぱり『自由であり可能性は無限大』ってことだと思います。
素材は厚紙だから、どっぷり水に濡れるとかはNGだけど、水回りで使うものなんかは、防水加工することもできるし、それ以外はなんでもありですよね。

本場フランスでは、椅子やテーブル、棚とかまさに家具をカルトナージュで作ってる方もいらっしゃいますよね。
あれはあれで、作業工程とか考えただけでも凄いなぁ〜と感心しますけど・・・
最近、私も腰高のチェストを作りましたけど・・・
わたし的にはそこまでいくと、もう木で作ろうよ!!って思っちゃいます。

でもですね、最近よく思うことがあるんですよね。
カルトナージュだから、こうじゃなきゃいけないという固定概念は極力なくしたいなと。
もちろん、基礎となるものを理解したうえでのことですけどね。

カルトナージュの基本は、刷毛を使ってボンドで厚紙を組み立てて布や紙をはる、ですよね。
日本だったら、たいてい木工用ボンドですが、はるって事に関してだけでも、水溶性じゃないボンドも使うし、両面テープも、セメダインも使いますし、小さい釘を使ったりもします。
わたしは苦手なのでほとんど使いませんが、針と糸を使って縫うこともありですよね。

IMG_2488大事なことは、頭の中にあるイメージを具現化するにはどうしたらいいのか?ってことです。

そのためには、素材や環境に合わせて色々なアイテムを臨機応変に組み合わせるスキルが必要だなぁ〜と常々思います。経験値も必要ですね。色々なことにトライする勇気とでもいいますか。

あくなき探究心。

あとカルトナージュの魅力の1つとして、他のクラフト系と組み合わせられるのもいいですよね。
作品に合わせてタッセルを作るとか、刺繍した布を使って作るとか、トンボ玉で飾りを作るとか。
ビーズ刺繍とのコラボも好きですし、スワロフスキーを取り入れるだけでも、ぐんと高級感アップしますね。

今年は、ステンドグラスやと彫銀を勉強する予定です。
生徒さんの中には、カルトナージュだけでなく他にも色々極めている方がたくさんいらっしゃいまして、こういうの作れないかな?ここに穴があいてて、加工ができて云々・・・と、レッスンの後に生徒さんと語ったりしてます。みなさん本当に多才です。

モットーは広く浅く、ところにより深く。です。

無限の可能性を秘めているカルトナージュですから、自由に好きなようにいろいろ合わせてみることによって、オリジナリティあふれる作品が出来上がりますね。これ、すごくポイント高いです。
微力ながら、そんな作品作りのお手伝いができたらと思ってます。


■コラム執筆者のプロフィール

東京・自由ヶ丘ののカルトナージュ教室「LE BONHEUR(ボヌール)」講師の小柳由佳。
大学時代に学んだ設計・建築とフランスで学んだカルトナージュの基礎知識を生かした複雑なスタイルのカルトナージュの制作を得意とする。
確かな技術力と丁寧な指導が好評で、東京・自由ヶ丘を中心に話題を集める注目サロン。
日本アール・ド・ヴィーヴル協会理事も務める。

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