第4回「リボンとブレードのちから~そして、これから~」

新浦安カルトナージュ教室Rêve et Rêve(レーブ・エ・レーブ)を主宰しております吉原玲奈です。

連載最終回は、生地以外の材料についてのおはなしです。

カルトナージュ作品の中には、少しアクセントになるものがあると、印象が変わるということがよくあります。レースやリボン、ブレード、タッセル、金具類など、作品を彩る材料はいろいろありますが、その中から私のお気に入りのものを少しご紹介させていただきます。

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私はもともと、作品にリボンやブレードをつけることは私らしくないような気がしてあまり好きではなかったのですが、私でも使える、と思わせてくれたもののひとつは、グログランリボンです。

「ナチュラルで温かみがあるもの」や「シンプルだけどちょっとだけ可愛い」ものが好きな私は、ゴージャスなリボンやブレードは全くと言っていいほど使いません。
作品に使用するリボンはグログランリボンが多いです。グログラン織の風合いが優しくて、私が選ぶ生地と合っていることが多いので、好んで使っています。

いろいろな太さや色を何種類もストックしていて、作品に合わせて、どのリボンを使おうかと考える作業は、生地を選ぶのと同様にとても楽しいです。

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トリミングブレードは、私は細くてシンプルなものをよく使います。
作品につけたブレードそのものに存在感を持たせることはほとんどありません。ほんのちょっとだけ、アクセントにするのが好きなのです。

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パイピングリボンや山道テープもよく使います。ほんの少しのヒラヒラや、細いなみなみのテープは、それ自体はあまり主張はないですが、ちょっとあるだけで作品のアクセントになったり、目線を散らす効果があったり、作品を更に豊かなものにしてくれます。

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ともすると、作品の印象をガラッと変えてしまう力を持っているリボンやブレードですが、それだけに選ぶ楽しさがあって、私の作品作りに欠かせない資材の一つになっています。

4回に渡り、お読みいただきありがとうござました。

「お気に入りの材料」とは、なかなか難しいテーマではありました。
私が「好きなテイスト」ははっきりしていますが、私が「好きなもの」はいろいろあるので何をご紹介しようかと選ぶのが難しかったです。

私のように、エレガントやゴージャスなテイストがちょっと苦手、という方にも、カルトナージュを楽しんでいただけるきっかけになれば嬉しく思います。

私は、お気に入りの生地や資材で、作りたいものを作ることができ、暮らしに自分らしい彩りを加えられるのがカルトナージュの楽しさだと思っています。
ですから、私のお教室の生徒の皆様にも、お教室のゆるい決まりごとはあるものの、カルトナージュを楽しんでいただきたい、というか、私もご一緒に楽しませていただきたいな、といつも思っています。

幸せなことに、私は、家族にも友人にも講師仲間にも、もちろん生徒さまにも恵まれているので、これからも、出会いに感謝しつつ、カルトナージュを通してあたたかな気持ちになれる時間を、日々過ごしていければと思っています。

これからも、みなさまにもカルトナージュとの楽しいお時間が訪れますように。

新浦安カルトナージュ教室Rêve et Rêve
吉原玲奈


■コラム執筆者のプロフィール

新浦安カルトナージュ教室「Rêve et Rêve」(レーブ・エ・レーブ)主宰。
2010年よりカルトナージュを学び、2014年ディプロマ取得、自宅教室をオープン。
2015年 Tilda Japan 主催「南青山Gallery Palette 展示会コンテスト」入賞。
自宅教室(出張レッスンを含む)の他、Tilda Japan 東京直営店「Tilda & Friends」でのワークショップ、カルチャースクールなどでカルトナージュレッスンを行う。

何か新しいものを、もっと簡単に、もっと美しく、もっと機能的に!と意欲的な作品づくりが好評。
暮らしに彩りを添える、ナチュラル&シンプルで品のある、作っても使っても飾っても楽しめる作品の数々に注目が集まる。

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