第3回「イギリスの布たち」

第3回目は、私のお気に入りの布のお話を書かせていただきます。

カルトナージュの材料の主役はもちろん布ですね。
私は、家で洋裁の仕事をしていた母の影響もあり子供のころから洋服や布地が大好きでした。高校を出て文化服装学園へ進みアパレルへ就職した事もあり、ずっと布と一緒という感じです。

カルトナージュを始めて色々な布を使ってきましたが、お気に入りの布はどれだろうと考えた時にまず浮かんだのは「リバティプリント」です。
5~6歳のころ母が作ってくれた、スモッキングされた小花のブラウスがとてもお気に入りだったからです。
なんだか小花のプリントを見ると、幸せなやさしい気持ちになります。

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リバティプリントのタナローンの肌触りも好きですし、カルトナージュに使ってもとても貼りやすく、可愛い作品に仕上がります。

アンティークの布を扱うお店で古い柄を探すのも楽しいですし、新しいコレクションの柄も楽しみです。
可愛いプリントを洋服にして着ることはもう私にはできませんが、シンプルなインテリアの中に華やかな色や柄があるとお部屋がパッと明るくなりますし、可愛い柄のバスケースやメガネケースがバックの中にあると楽しい気持ちになれます。
英国ロンドンのリバティ百貨店には是非一度行ってみたいと思っています。

そして次のお気に入りの布はリントンツィードです。

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カルトナージュの作品でもよく見かけるイギリスの老舗ファンシーツイードメーカー、LINTON社のものです。ご存じのように「シャネルツィード」として有名ですね。
初めてみた時から、華やかな色使いに「素敵!」と思いました。
この時はまだカルトナージュに使う目的ではありませんでした。

レザーとリントンツィードとをアレンジしてバックを作ったりしていましたが、どうしても少し布が余ったりします。少しでも捨てるのは勿体ないなあと思っていたところ、ツィードを使ったカルトナージュの作品をみかけ、早速私も作ってみました。
アーティシャルフラワーのベースにしたり、丸箱にしたりコンパクトミラーを作ったりして布を余すことなく使い切ると、とても満足な気分です。
少しだけコツをつかめば、カルトナージュでツィードの作品も綺麗に作れます。

最後のお気に入りの布はローラアシュレイです。

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こちらもロンドンで始まったブランドですね。
私は大きな作品を作る時はローラアシュレイのインテリアファブリックを使うのが好きです。カルトナージュ作品に合わせてクッションを作ったり、カーテンに合わせて小物を作ったりと、トータルでコーディネートを楽しむことができます。

他にもいろいろ好きな布はあるのですが、今回はたまたまみんなイギリスの布でした。
布を買いにロンドンへ行きたくなってしまいました。


■コラム執筆者のプロフィール

2017年 ハンドメイドマルシェなどでワークショップや出張講習会でレッスンをおこなう。

2018年4月 東京都品川区武蔵小山の賑やかな商店街の中にカルトナージュ教室「cortonnage&tassel HEART」をオープン。

教わる側の立場に立った丁寧な指導で、生徒さんたちから信頼を集めている。
また、長年にわたり運営してきたレザークラフト教室での経験を活かし、カルトナージュとレザーのコラボ作品を制作、好評を博している。

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