第1回 「私とカルトナージュ」

はじめまして。
東京国分寺グランディールの岩崎悦子です。

この度カルトナージュナビ様からのご依頼を受け、全4回にわたって連載を担当させていただくことになりました。
カルトナージュの魅力をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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第一回目は「私とカルトナージュ」です。
家、そしてインテリアに興味があり、その大好きな空間に好きなもの、美しいと思えるものだけ置きたくて、カルトナージュを手掛けるようになりました。

家具、照明、食器をお気に入りで揃えるように、
部屋の中に存在する箱も、好きな色と形にしたかったのです。

私にとって、カルトナージュはインテリアの延長線上にあり、実用性も大事ですが、
見て美しい芸術性も大切にしたいと思っています。

初めは空き箱に、外国製の布を貼ってみました。
プラスティックでも、木製でもない布の温かみがあり、何よりもインテリア性を損なわないBOXが完成しました。

そこからオリジナルの箱作りがスタートし、その奥深さをさらに極めていきたくなりました。

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私のカルトナージュは独学です。
何でも自分で自由にやってみたいという強い思いと、作りたいテイストがはっきりしていたので、他教室へ通って資格を取るという道は選びませんでした。

今まで見た景色・インテリア・陶磁器などを頭に思い描きながら作品へと繋げています。

美しいカルトナージュにこだわり、細部にわたって丁寧に仕上げています。
無地の布に煌びやかな飾りをプラスした、エレガントでありながら大人の可愛さがある作風だと言われております。

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そんな中、知人から教えて欲しいという声が掛かり、
背中を押されるような形で、2016年秋に自宅サロンをスタートさせました。

サロン名「grandir  グランディール」とは、フランス語で「成長する」という意味です。
この教室を通じて自分自身が学び、そして成長したいとの思いで付けました。

個人での運営ですので試行錯誤の毎日でしたが、私のところへ通って良かったと思っていただけるようにと、その時出来ることを全力でやってきました。

そして、1年5か月経ちました。
自分の作品に自信を持って発信し続けることによって、たくさんの方々にご支持いただけるようになりました。

「素敵ですね。」とメールやメッセージをいただいたり
「先生の作品を作りたいから。」とレッスンに来て下さる生徒さまも増えました。
少しずつの歩みが形となってきました。

フランスで活躍した建築家 ル・コルビュジエが、
「家は暮らしの宝石箱でなくてはいけない」
という言葉を残しています。

その言葉のように、私もずっと大切に出来るカルトナージュ作品を作り、家の空間に美しいものを1つ2つと増やしていきたいと思います。

優雅であり洗練されたカルトナージュを追い求めて。

次回は、カルトナージュの魅力についてお話させていただきます。


■コラム執筆者のプロフィール

東京都国分寺市にて2016年9月よりカルトナージュ&おもてなしサロン『グランディール』を主宰。
独自スタイルのカルトナージュレッスンを行う。
洗練でありながら、流行に左右されないデザインが人気。
レッスン後のティータイムでは、作品を用いたテーブルコーディネートが好評。

2018年1月より、縫わないバッグ・小物レッスンを新設。

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