第7回「カルトナージュの魅力」

福岡市でカルトナージュ工房Atelier L’arbre(アトリエ ラルブル)を主宰しておりますKotoriです。

カルトナージュに出会って10年たちますが、その魅力は未だあせず、私の生活の中心で輝いています!

カルトナージュの魅力、それはなんと言っても無限に広がる可能性!工夫次第でデザインもヴァリエーションも無限大、というところにあるのではないでしょうか?

使っている素材も身近なものばかり、厚紙、布、ボンド…なのに、一枚の厚紙から四角いボックスや丸いボックスさらにはハート型や多角形などの複雑な形まで、大きさも形も自由自在!箱ばかりか、バッグやステイショナリー、家具のような大型のものまで、作品の幅は多岐に渡ります。気がついたら10年もカルトナージュを作り続けていますが、まだまだ作りたい作品やアイデアは山のようにあって、製作が追いつきません。

第7回カルトナージュの魅力は形ばかりではありません!
同じ形の箱でも選び組み合わせる布によって、様々な表情が生まれます。繊細なプリントが美しいリバティプリントで仕立てれば上品で優しい印象の作品に!マリメッコのような鮮やかな北欧生地で仕立てれば、ポップで明るい作品に!スカイバーテックスという革調の紙で仕立てると重厚で高級感ある作品に!おうちの雰囲気に合った色や柄を選べば、インテリアをトータルにコーディネートすることもできます。

手をかけて仕立てたお気に入りのソーイングボックスがあれば、ボタン付けさえ嬉しくなったり、その空間にぴったりと収まる収納ボックスがあれば、お片づけさえ苦にならなくなったり、毎日の家事も楽しく快適にしてくれるパワーをくれることもあります。

自分の好きなものに囲まれて過ごせば、おうち時間が何倍も楽しくなるはず!なんでも安価に手に入る世の中だからこそ、そうやって手間と時間をかけて作ることで喜びが大きくなり愛着が生まれ、日々を潤してくれるのではないでしょうか?

紙の箱と聞くと、柔らかいイメージですが、カルトナージュは厚さ2㎜もある厚紙をベースに作ります。
紙なのに木箱のような硬いしっかりした質感に初めての方は大抵驚かれます。
フランスの蚤の市に行くと、100年位前のアンティークのカルトナージュが売られているそうです。
丁寧に作られたものには魂が宿るといいますが、100年後も誰かが大事にしてくれているそんな作品を作りたいと常々思っています。

これからカルトナージュを始めてみようと思っていらっしゃるみなさま!こんな楽しみや喜びがカルトナージュにはたくさんあります。でも、どうぞはじめから完璧を目指さず、まずは肩の力をぬいて、是非作ることを楽しんでください!できることをひとつひとつ積み重ねていけば、きっと上手に作れるようになります。

私のカルトナージュ作品の製作過程や完成画像も下記のブログでご紹介しています。
ご興味ある方は是非一度遊びにいらしてください。 ⇒ http://atelierkotori.blog17.fc2.com/

次回は「1年後の私」についてのコラムです。
どうぞお楽しみに!


■コラム執筆者のプロフィール

kotori。福岡市のカルトナージュ教室「アトリエ ラルブル(Atelier L'arbre)」を主宰。
2005年~2010年まで広岡ちはる氏に師事し、カルトナージュの基礎から応用まで幅広く学ぶ。
2010年よりアトリエラルブルを主宰。少人数制サロン形式の丁寧なレッスンが人気。
2014年に博多阪急で展示会を開催し好評を博す。
手づくり実用書の出版社ブティック社の書籍におよそ120点の作品を提供するなど、福岡で注目を集める教室。

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